第4回「長野県は宇宙県」ミーティングに参加してきた話

2018年の11月に参加しました、長野県天文愛好者連絡会(ながてん)の関連イベントである長野県は宇宙県のミーティングに参加してきました。

長野県は宇宙県

長野県は古くから宇宙と深いかかわりがある県だと言われています。

日本初のアマチュア天体の同好会が発足したり、日本のパラボラアンテナの大きさTop3があったり、プラネタリウムの人口あたりの個数が一番だったりかなり宇宙と関わりが深い県であると言えます。

ですが、そのことを知っている長野県民はあまり多くありません。

そこで、長野県内外に長野の宇宙の魅力を伝えるためのワードとして「長野県は宇宙県」が誕生しました。


長野県は日本の中で最も「宇宙」が身近な県です。
・標高が最も高い
都道府県の平均高度と平均居住高度とも日本で最も高く、文字どおり宇宙に一番近い県と言えます。


美しい星空

・阿智村(全国星空継続観察H18夏季調査にて日本一)

・南牧村(日本三選星名所の一つに選ばれる)

をはじめ、多くの自治体や観光施設が星空案内などを実施しています。

また、旅行予約サイト「楽天トラベル」による「星空鑑賞旅行に人気のエリアランキング」では

1〜3位を長野県が占めています。


多くの天文研究施設

・国立天文台野辺山宇宙電波観測所

・東京大学曽観測所

・JAXA臼田宇宙空間観測所

・JAXA入笠山光学観測所

・名古屋大学木曽観測施設

・電気通信大学菅平宇宙電波観測所

など、日本で最も多くの天文研究施設があります。


多くのプラネタリウム・公開天文施設

プラネタリウムは県内で10施設ほどあります。これは人口比でいうと最も多い県といえます。

さらに、望遠鏡を備えていて実際に天体を観察できる施設も多くあります。( リンク)


高い宇宙航空技術

・信州大学ぎんれいプロジェクト

など、長野県内にある大学等と製造業者のもつ高い工業技術は、多くの宇宙プロジェクトを支えています。


油井宇宙飛行士の出身地

油井宇宙飛行士の出身地は長野県川上村。幼少の頃に見た星空が原体験だとか。

長野県には身近に宇宙を感じる環境があります。

長野県は宇宙県

長野県は日本の中でも特に宇宙と関わりが強い県です。美しい星空はもとより、多くのプラネタリウム、天文同好会、宇宙航空産業、多くの天文研究施設、また、長野県出身の油井宇宙飛行士の活躍もありました。そこで、「長野県は宇宙県」を合言葉として、長野県がもつ「宇宙に近い」というすばらしい資産をみなさんに理解していただくとともに、この長野県の魅力を広く伝えていくといった、「宇宙」を観光・教育資産として活かしていく活動を推進します。 このような活動を推進するため、まずは長野県内の天文研究施設を中心とした連絡協議会を立ち上げました。今後、長野県内で進めていく観光振興や教育活動に、天文・宇宙を積極的に取り入れてもらうための素材や情報などを提供したいと思います。「長野県は宇宙県」の活動をご紹介します。 ・ 国立天文台野辺山宇宙電波観測所 ・ 東京大学理学系研究科附属天文学教育研究センター木曽観測所 ・ 信州大学観測天文学グループ ・ 国立長野高専 長野県南佐久郡南牧村野辺山462-2 国立天文台野辺山宇宙電波観測所内 「長野県は宇宙県」連絡協議会事務局 ・TEL: 0267-98-4300 (観測所代表電話) ・e-mail: uchuuken-contact =at= ml.nao.ac.jp (=at= を@に置き換えてください) Copyright(C)2016,Nobeyama Radio Observatory (NRO), NAOJ, all rights reserved.

www.nro.nao.ac.jp

この活動は定期的にミーティングを行い宇宙県の活動報告などを行っています。

私は今回「長野県は宇宙県」の一般講演に参加してきました。

プログラムとして、大西浩次先生(長野高専教授)挨拶、「宇宙県この一年」として各拠点からの報告、そしてメインの信州の星空は宝物~教育・文化・観光の視点から~というテーマで国立天文台の懸秀彦先生の講演会がありました。


講演会の内容としては主に宇宙教育の観点でどう勧めていくかということが大きかったと思います。その中でいくつかいくつか気になることがあったので忘れぬようにご紹介します。


宇宙でも物理、科学、地学は宇宙単位で共通

例えば地球と月は地学的にも理解できる範囲にあります。月の物理法則は地球とも同じです。これはおそらく他の銀河や惑星でも同じなのでしょう。

ではその中で、生物学だけは地球にしか適用できないということは逆に不自然なのではないか?

そのとおりだなと思いました。

環境が揃えば生物が発生できることはこの地球で証明済みなわけで、太陽系のような恒星と惑星の関係は必ず他にも数多と存在しているわけです。

それなら間違いなく生物は存在しているだとうなという意見、間違いないと思います。


宇宙はオタク文化→マイナー文化→メジャー文化へ

昭和のころ宇宙が趣味というのはかなりオタク文化でした。

機材が高価であったり、知識を共有できる環境がなかったりが理由だと思います。

それが平成になり、カメラの性能が上がり写真が撮れるようになり、最終的には宙ガール、宙ツーリングなる言葉も誕生しました。

令和(未来)では宇宙はメジャーなもっとメジャーな趣味になってくると思います。

宇宙と言っても太陽だったり月だったり、銀河だったり星雲だったり、星座だったりいろいろなジャンルがありますが総合的に発展していくでしょう。


メインターゲットは20~30代女性

この世代の女性が一番流行を作り出す力があるらしいです。

確かに、最近のブームもこの世代の女性が話題になることが多い気がします。タピオカしかり、カープ女子しかり、、、

この世代に浸透していくためにも映える星空、例えばキャンプやグランピングと組み合わせて休日に体験してもらうことが有効ではないかとおっしゃっていました。

また、それとは反対にシニア層には連泊して宇宙を体験してもらうような企画も発展には有効だということです。



まだまだとても深堀りしたい話ばかりでしたがやっぱりまずは、長野県の内部に「長野県は宇宙県」を広めることが大事だと思いました。

たとえば鳥取県なんかは行政も介入してトップダウン方式で星取県という言葉を一気に浸透させました。県民の認知度もかなり高く殆どの人が知っているようです。

ホームページも豪華、、、

それに比べて「長野県は宇宙県」の認知度はまだ2割程度のようです。


広めるために若い人たちの力が必要なんですね。



最後に個人的な感想です。

前回のながてんのミーティング同様の感想ですが、若い人が少ないことと仲間内に収まっている感が強いなと思います。悪いことではないですが、広めることが目的と考えるとちょっとやはり敷居が高いなと思ってしまいますね。

私なんかは全然宇宙には詳しくなく、ただ知りたいという軽い気持ちで参加してるので、いきなり宇宙の物理的な話を当たり前のようにされてしまうと私程度の知識で参加しては行けない会だったんだなと萎縮してしまいます。

若い人、初心者に優しい会になってほしいなと思います。

もちろん、ベテランの方々も優しく接してくれることはわかっていますが、初心者向けイベントを充実させてほしいなと思います。

そういう意味では秋に参加した星と自然のフェスタはかなり良かったですね(そもそもイベントの趣向が違いましたが)。

かなり初心者も楽しめるイベントでした。


そして最近あるyoutube動画にはまっているのでご紹介します。

宇宙ヤバイchさんという宇宙を紹介してくれいている実況者さんです。

チャンネル登録者数はなんと7.5万人もいます。

youtubeを見ている年齢層を考えるとこんなにも若く多くの人が宇宙に興味があってチャンネル登録をしているんだと驚きます。

まだまだ、宇宙に関しては見せ方考えなければ行けないと改めて思いました。

私はまずは長野の星空を継続して撮影し、インスタグラムで紹介していきたいと思います。

プロ初心者カメラマンの忘備録

星景写真の素材や撮影方法など紹介しています。 主にカメラ、ガジェット関連を更新中です。 下記バナーからPixtaで素材販売中です。気に入った写真ありましたらぜひぜひ

0コメント

  • 1000 / 1000