【超初心者向け】一眼レフで良い写真を撮るコツ①

スマホ、コンパクトデジカメからミラーレス、一眼レフにステップアップする人は多いのではないでしょうか。

そして、期待を膨らませて一枚目の写真を撮ったときに思ったよりも普通の写真になってしまって期待を裏切られた気持ちになったことはないでしょうか。

せっかくの一眼レフで平凡な写真を量産してしまう前に読んでほしいカメラの基本的なコツを紹介したいと思います。


まず、これだけは覚えてほしい用語が3つあります。絶対に覚えましょう。

・シャッター速度

・絞り(F値)

・ISO感度


平凡な写真になってしまうワケ

良い写真の最低条件として、露出(明るさ)がちょうどよいというのがあります。

暗すぎても、明るすぎても基本的には悪い写真です。この明るさに関わるのが上記に書いてあるシャッター速度、絞り、ISO感度なのです。

コンパクトデジカメ、スマホではこの絞りもシャッター速度もISO感度も自動的に調整してくれてちょうどよい露出になるように撮ってくれます。

これは一眼レフでも例外ではなく、Autoで撮影している限り、全部自動なのです。

下記の図のように絞り、シャッター速度、ISOを調節したとして、同じように調節すれば基本的にどんなカメラを使っても平凡な写真です。

逆にこの絞りとシャッター速度、そしてISOを自分で変えることができれば写真は劇的に良くなります。


シャッター速度

まずはシャッター速度をいじってみましょう。

シャッター速度優先モードは各社のカメラによって表記が変わりますがTv,T,Sモードなどあります。

上の写真はシャッター速度1/3200(0.0003)秒で撮影したものです。

下の写真はシャッター速度1/20(0.05)秒で撮影したものです。

水の流れ方が全然違いますね。

どちらが好みかは人それぞれですが、シャッター速度をいじるときには注意すべきことがあります。

それはシャッター速度を遅くした場合には写真は明るくなってしまうことです。(早くした場合には暗くなる)

カメラにおいて光は量として貯め込むことができます。

ですので長くセンサーに光が当たればその分明るく、当たらなければ暗くなってしまいます。

下のように青い部分がシャッター速度だとして長くした場合には緑の絞りの部分で光を減らさないとちょうどよい露出にはできないということです。

※注意 シャッター速度を下げすぎると手ブレします。その場合には3脚を使う、ISOを上げる(後述)など対策が必要になります。

絞り(F値)

次にF値についてです。

これはカメラというよりはレンズの性能によりますがF値が小さければ小さいほど明るく撮ることができます。レンズで明るさを上げることはなかなか難しいようで基本的には明るいレンズはお値段が高くなります。

絞り優先(Avモード)を使いこなせるとぐっと一眼レフの写真ぽくなります。まずは違いを見てみましょう。

一目瞭然ですね。

上の写真はF1.8、下の写真はF22で撮っています。

先程も言いましたが、F値は小さいほど明るくなります。そしてボケが生まれます。

F値が小さいと何が良いのかというとこのボケ具合なんですね。

このボケをいじると明るさの変化についても知らないといけないということなんです。

F値をとはどれくらい光が通るかを表した値なのですが、レンズの中には絞り羽根と呼ばれる羽があります。この開き具合を狭くする(F値を上げる)と光の通過する量が減り暗く、逆に開けば(F値を下げる)光が多く通るので明るくなります。

まぶたを細めると遠くの文字がはっきり読めた経験はないでしょうか?

あれと同じように光の通過量をへらすとはっきりと写るようになるんですね。そしてその分暗くなっていしまうということです。

下の図のようにF値を下げて光を多く取り入れた場合にはシャッター速度を早くして露出をちょうどよくする必要があります。


ISO感度

これはカメラ本体の性能によりますが、ISO感度は上げれば上げるほど明るい写真になります。そして、ノイズが乗ります。

ISOは低ければ低いほど良いです。

F値をできるだけ下げて、シャッター速度も手ブレしない限界まで下げてそれでも写真が暗すぎる場合に打つ手がなくなってしまいます。ここでISO感度の登場です。

ISO感度はセンサーが受け取った光を内部的に無理やり明るくする具合を示す値です。

このISO感度に関してはカメラによってノイズの乗り方が全然異なってくる(同じISO感度でも違いが出る)ため、自分のカメラがどこまで上げることができるのかを知っておく必要があります。

※もちろんISOは下げるのが良いですが暗所で撮る場合、結婚式などある程度暗いところでぶれないようにして、さらに絞りも下げすぎたくない(ボケさせたくない)場合などはISOを積極的に上げる勇気も必要です。実際先程の滝の写真で、1/3200の方はかなりISO上げています。

いかがでしたでしょうか?

個人的なおすすめとしてはまずは絞り優先モード(Av)を使いこなせるようになると良いと思います。


パート②ではホワイトバランスのお話予定です。



最後に天体写真家として


絞りも下げて、シャッターもカメラの限界まで露出して、それでも明るさが足りなくてISOを爆上げした例が天体写真なんですね。下の写真もよく見てもらえばわかりますが、かなりノイズが出てしまっています。星のように見えてノイズだったりもします。

そして、新製品が出るたびに大きく変わっているのがISO感度だったりもするので、天体写真家としては新製品に目を光らせる必要があるのでした。

ISO感度がどんどん上げられるようになれば天体写真はこれからどんどん進化すると思います。

プロ初心者カメラマンの忘備録

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