タイトルの通りです。
今年も天の川の季節がやってきました!!
星景写真家としては天の川は特別な存在です。
そして、天の川を見ると、太陽系、地球がちゃんと銀河に存在しているんだなってことを感じられる、そんな存在です。
天の川とは
天の川の写真は観たことがあるかと思いますが、そもそも天の川ってなんなのかを知ってる人はそんなに多くはないのではないでしょうか?
ズバリ、天の川とは天の川銀河の断面図です。
言っている意味がわからない?
そうですよね、私も最初は全くイメージできませんでした。
地球は太陽系という太陽を中心とした惑星群に所属していますが、太陽系は天の川銀河という銀河に所属しています。
私達は天の川銀河の中にいるため、天の川銀河の形を見ることはできないですが、隣の銀河であるアンドロメダ銀河のようなものを想像してもらえればわかりやすいと思います。
アンドロメダ銀河はこんな感じ。
太陽系は天の川銀河の端っこにあるため、夏と冬では見える部分が変わってきます。
影響はもちろん地球の公転によるもので、夏の天の川は冬の間は昼間に、冬の天の川は夏の間は昼間に昇っているため、季節が合わないと見ることはできないわけですね。
そして、下の図の通り、夏に見える天の川は見える奥行きが長いため、濃度が高く、色も濃く写真が撮れます。
天の川銀河の中央には暗黒星雲と呼ばれるガスやチリの集団があるため、その部分は黒く写り、写真は川が2本流れているように写るわけですね。
また、銀河は円盤状なので、真ん中の部分が一番濃度が高く、端にいくにつれて濃度が低くなっています。写真の写り方もそんな感じです。
なので、濃厚な天の川がみたい場合には春先~秋までの天の川が良いわけです。
ちなみに冬に見える天の川はこんな感じです。
オリオン座の上辺りに右上から左下に流れるうっすら白い部分が冬の天の川です。
ですのでやっぱり星景写真家にとって、夏の天の川は特別な存在のわけですね。
そして今年もそんな特別な季節が始まりました。
早速、長野県は高山村、山田牧場と、上田市の菅平で天の川を収めてきました。
高山村にて撮影(19/5/4)
菅平近辺で撮影(19/5/11)
いかがでしょうか?
写真の一番下の部分あたりが天の川銀河の中心あたりです。
写真はちょっと明るさをいじってしまっているのでわかりにくいかもしれませんが2枚目の写真はかなり顕著だと思います。
みなさんも夏の天の川を観察してみてはいかがでしょう。
標高の高いところだと肉眼でも見えてきますよ~
そして、ぜひ、星を見に長野県へお越し下さい。
参考
ねこたびさまのブログで今回の話がかなり詳しく説明されています。
興味のある方はぜひ
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