α7IIIを使い始めて半年経とうとしてます。
買った当初にオールドレンズとの組み合わせが楽しみとの記事をちょこっと書きました。
そもそもオールドレンズとは??
オールドレンズとはフィルム時代に作られた古いレンズ全般のことをいいます。
もちろん、設計も古く、今のレンズほど綺麗に写らないのですが、それが逆に味になっていたり、オールドレンズの中にも銘玉と呼ばれる素晴らしいものもあります。
そして、なんといってもオールドレンズは安い!
状態が良くても1万円弱で買えるものが多いです。プレミアついて高いものもありますが、、、、
今回は実際にオールドレンズを購入して使ってみたのでそのインプレッションです。
また、なぜα7IIIとオールドレンズの組み合わせが楽しみだったのかという話も少しお話します。
今回購入したオールドレンズは
HELIOS44 58mm F2.0です。
このレンズの特徴はぐるぐるとしたボケですね。でもぐるぐるボケを差し引いてもとても良く撮れるレンズだという印象を受けました。
実際にα7に装着してみた様子。マウントアダプター M42-Eマウントを使用しています。
思ったよりもコンパクトにはならなかったので、ちょっと持ち歩くには大きすぎました。
それでもα7純正(28-70mm)に比べて小型でとても持ち歩きやすかったです。
作例
当たり前ですがexif情報はないため、撮ったときの条件は覚えて置く必要があります。
今回はすべてF2.0開放で撮ってみました。
ぐるぐるボケは、どんな写真でも出るわけではなく、光源となるようなものに現れるようです。また、驚いたのはα7と組み合わせると、デジタルの高解像度にも負けないエッジの効いた写真になることでした。
Helios44 58mm F2.0に関してはオールドレンズではありますが、状態の良いものもかなり多く出回っているため、初心者にはおすすめのレンズです。
詳しくはヤフオク!で検索ですね。
ただし、あくまでもオールドレンズの使用は自己責任です。古いレンズですので、状態の悪いものを選ぶとカビ、ホコリ、くもりなどのトラブルがありますのでご注意ください。
今回私が購入したものは状態の良いものでした1万円くらい。
それではここからはα7がなぜオールドレンズの使用に最適なのかを解説していきます。
興味のない方はここまでで良いですよ~~
その① フランジバック
フランジバッグとはレンズのマウント(付け根)からセンサーまでの距離です。
一般的な一眼レフ(フィルム時代の古いものも含む)はミラーがカメラ内部に下図のように入っているため、フランジバックがどうしても大きくなってしまいます。ミラーレスはこのミラーがないため、小型化ができるというわけなのです。
このミラーはカメラのファインダーに像を送るためにの反射鏡なので、ファインダーを液晶画面にしてしまえば必要無くなるんですね。
そしてこのフランジバックはマウントの種類ごとに大きさが変わるため、もし他のマウントのレンズを使用する場合にはフランジバックを揃える必要があります。
マウントアダプターはミラーレスで短くなってしまったフランジバック分を補うための筒なんですね。ですので、中はただの空洞になっています。
つまり、一眼レフのレンズはミラーレスで使用できるが、ミラーレスのレンズは一眼レフでは使用できないということです。(無理やりする方法はありますが、画質は犠牲になります。)
そしてオールドレンズももちろん一眼レフのレンズなので、ミラーレスカメラで使用できるというわけなんですね。相性がとても良いです。
このメリットはα7に限らず、どのミラーレスにも当てはまります。
その② フルサイズセンサー
これは現在のところα7だけのメリットになります。
ミラーレスでありながらフルサイズのカメラは現在α7しかありません。
(Nikon,Canon,ライカでも出ていますが、マウント変換がまだ出ていないため、現在はα7だけが実用的です。)
フルサイズとはつまり35mmフルサイズのことなのですが、これはフィルム時代のフィルムのサイズと同じなのです。
よくオールドレンズとの組み合わせに使われるマイクロフォーサーズのミラーレスはセンサーサイズがかなり小さくなってしまうので、フルサイズに同じレンズを使用した場合にはかなり写りが変わってしまいます(下図)。
下図のように同じレンズを使った場合にレンズが作り出すイメージサークルは同じ大きさになりますが、フルサイズとマイクロフォーサーズではセンサーサイズの差分切り出し来る画像サイズが変わってしまいます(同じ星を撮ってもマイクロフォーサーズでは2倍に拡大したように写ってしまいます)。ですので、フィルム用に設計されたレンズを設計通りの写りで使用するためにはフルサイズセンサーが必要になります。
もちろんこれも考慮した上でマイクロフォーサーズを使う分には問題ありません。
また、センサーサイズが画質に直結しているわけではないので、フルサイズが優れているという話でもありません。あくまで、フィルム時代に設計されたレンズがそのままの感覚で使えるという話です。
その③ EVF(液晶ファインダー)
これは液晶画面でも同じなのですが、一眼レフのファインダーは光学ファインダーといってレンズが取り入れた光をミラーで反射するだけの構造になっています。
このため、ファインダーを見て撮った写真と実際の写真には大きな差が出てしまう場合があります。
EVF搭載のミラーレスでは画面に仕上がり通りの写真が表示されるので、オールドレンズを使用した場合の絞り値などをちゃんと反映された液晶を見ながら撮影できます。
その③ ピーキング機能
ピーキング機能とはMF(マニュアルフォーカス)時にピントがあっている箇所がわかる様になっている機能です。(詳しくは検索してください、、、)
この機能があればまず間違いなく、オールドレンズがMFしか使えなくもピントを外すことはありません。
むしろ、昔よりもオールドレンズが生き生きと活用できるのではないかと思います。
以上、オールドレンズに手を出してみた話とオールドレンズとα7の組み合わせが最強な理由でした。ちょっと記事が荒くなってしまったので、また修正入れる予定です。
ちなみにじつはYashica 50mm F1.7も購入済み(まだ届いてない)のためとても楽しみです。
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