星を撮り始めるとまず憧れるのが天の川です。
私が初めて天の川を撮ったのは偶然だったのですが、この1枚のせいでどっぷりと天体撮影にのめり込んでしまいました。それほど天の川は魅力的なのです。
ちなみに初めて撮った天の川です。
この写真を撮ったときは2年ほど前の5月だったのですがそもそも天の川が5月に見えることも知らないくらい何も知りませんでした。
夜にドライブをしていてたまたま止まった駐車場(長野県の野辺山)だったのですが、なんとなく空に白い雲のようなものがあるなとシャッターを切ったら写ったのがこの天の川だったというわけです。野辺山というとても星が綺麗な環境だからこそ適当に撮影してもここまで写りました。
まずは天気と場所
あたりまえですが、星が全く見えない場所では天の川は撮影できません。
ある程度星が肉眼で見えて、天気も悪くない環境が必要です。
また、天の川は肉眼で見えない場合もあります。そんなときに私がよく星座表というアプリを使用します。目印となる星をみつけて天の川がどこにあるのかを予め調べて置くと良いでしょう。
三脚は必須
天の川、といわず暗い場所での撮影に三脚は必須です。
長時間シャッターを開けるので、手ブレする環境では撮影ができません。安くても良いので一眼レフが乗る三脚を用意しましょう。
個人的には天体用にはある程度重さがあって風などで揺れにくいものが良いです。
なるべく広角で明るいレンズを使う
前の記事でも紹介していますが、私はTokina の11-20mm F2.8Lというレンズを使っています。〇〇mmは焦点距離といってどれだけ広い(狭い)範囲が撮影できるかという値です。小さければ広く、大きければ狭く写ります。F◯はF値といって小さければ小さいほど明るく撮影できるレンズになります。
天の川の撮影では〇〇mmがなるべく小さく、F◯もなるべく小さいレンズを選ぶと良いです。天体だとF2.8以下がおすすめですが、なかなか高いレンズになってしまうのでF3.5くらいでも大丈夫かと思います。
20mm以上のレンズだと天の川の写る範囲が狭くなってしまって迫力が足りなくなってしまう感じがします。もちろん好みの問題なのでそれ以上でもOKです。
F値と焦点距離はレンズのどこかには間違いなく書いてありますので探してみてください。
F値はマニュアルレンズでなければカメラ側から設定ができます。(取説を参考にお願いします)マニュアルレンズはレンズのリングを回して設定できます。
ISOとSS(シャッタースピード)
ISOとはカメラがどれだけ感度を上げて撮影できるかを示す値です。上げれば上げるほど明るく撮れますが、ノイズが出やすくなるため程よい値を探して撮る必要があります。ここ数年のISO感度の進化は著しく、どんどん明るく撮れるようになっています。天の川だとISO12000くらいまであるカメラだとしっかりと撮れます(実用ISOは3200~5000くらいになると思います)。それ以上だとノイズが目立ってしまうかもしれません。SSはだいたい20~30秒に設定します。SSはレンズの焦点距離によって使い分ける必要がありますが、20mm前後のレンズなら20秒、10mm前後なら25秒くらいで良いと思います。(設定の方法は取扱説明書で)
それではいよいよ撮影
レンズはマニュアルフォーカスで使用しましょう。
1番明るい星にフォーカスを合わせて撮影します。ここでテープなどでレンズのフォーカスがズレないように固定するのも良いです。
カメラで撮影するとバッチリ写っていますね。
ちなみに設定は
Canon EOS80D 13mm F2.8 SS25秒 ISO5000、ソフトフィルター使用です。
ソフトフィルターは前回の記事に書いてあります。
いかがでしたか?
覚えることが多いような気がしますが、実際に撮ってみると全然難しくないです。
一眼レフのキットレンズでも撮れますので、山にキャンプ、ドライブに行ったときには撮影してみてはいかがでしょうか。
そしてそして、なんか撮った天の川が物足りないと感じたら次の記事を見てください。
天の川が芸術作品に変わります。
※次の記事ではRAWファイルを扱います。天の川を撮影する際にはRAW画像での撮影がおすすめですので、設定をしておいてください。(詳しくは次の記事に記載)
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